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「朝日のあたる家」 [映画やドラマのこと]



台湾の旅行記はちょっとお休みして、土曜日に観た映画のお話を。



「朝日のあたる家」は私の住んでいる磐田からそう遠くない湖西市が舞台。

ロケも湖西周辺で行われたので、公開前からとても気になっていました。

全国で一番早い公開が幸いにも隣の県にある豊川コロナワールドに決まり、

初日に行ってきましたー。(というより連れて行ってもらったんですが^_^;)

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映画終了後に太田監督の舞台挨拶がありました。湖西市の三上市長もご一緒です。



館内は広すぎないスペース。

まだ新しい真っ赤なシートがほとんど満席で始まりました。



見慣れた風景と、ごく普通にありそうな家族。日々の生活。

平田一家や幼なじみが住む家も、この地域によくある典型的な間取りです。

お母さんがお雛様飾るシーンもはずせない日常のひとこま。

ご近所のおばさんも いるいる こういうひと てなかんじ。

プロの俳優さんはもちろん、地元エキストラのかたたちもいい味出してるし。

 

こんなふつうの暮らしが、ある日突然、自分たちのせいじゃなくて壊され

元気ハツラツだったこどもたちのからだまで蝕まれていく。

何で?私が何か悪いことした?



この映画には大津波もめちゃくちゃに倒壊した家屋も出てこない。

地震後も相変わらず穏やかで美しい景色と平田家のふつうのくらし。

明るさ全開の舞ちゃん。

それが目には見えない放射性物質のおそろしさや

原発の事故によってもたらされる様々な理不尽さを

かえって際立たせています。



ある日突然避難せよと言われて、いつ終わるともわからない避難所ぐらし

そして仮設住宅への引越し。

家族でまた元の家に戻れるようにと、

お父さんが毎日せっせと家の外回りを水で洗うのですが

洗っても洗っても線量はかわらず。



泥汚れは洗えば綺麗になるけれど

放射性物質はなくすことができない。

除染作業は無くすのではなく、別の場所へ移動させるだけ。

もとの家に戻れることはない。



「朝日のあたる家」は、こんな現実をホームドラマのようにして

わたしたちにわかりやすく伝えてくれています。



原発をテーマにした映画ですが

居眠りするほどたいくつなシーンはひとつもなく

反原発なんてうっとおしいぜ と思ってるひとも

大きめのハンカチを持ってぜひお出かけください。

上映映画館は公式HPをごらんくださいませー。


006.JPG
パンフレットはあかね役の平沢いずみさんのサイン入りでした^_^



余談ですが、

豊川から磐田まで帰る途中で車窓から見える景色は、ロケ地となった地域で

いろいろなシーンを思い出しながら、余韻に浸ることができました;_;






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コメント 5

夏炉冬扇

今日は。
住まいに近いとやっぱり親近感ありますから。はやりますように。
by 夏炉冬扇 (2013-09-19 16:41) 

cinnamon-cardamon

夏炉冬扇さま

福岡は11月に小倉のシネマワールドで上映です。
by cinnamon-cardamon (2013-09-19 18:05) 

コリンママ

この映画は大変に気になりつつも・・・
南相馬、相馬で今回の地震よりも放射能被害によって人生がすっかり狂ってしまって苦労している私の親類たちのことを思うと、ますます悲しさが増してしまいそうで、観に行けない気持ちになってしまうのです。
そんな軟弱な自分が恥ずかしいのですが。
by コリンママ (2013-09-23 23:24) 

cinnamon-cardamon

コリンママごん

たいへんお辛い気持ちでいらっしゃると思います。
監督は原発に関心がない人、原発の恐ろしさを知らない人、3.11はすでに過去の出来事と思っている人たちに見て欲しいのです。
あえてホームドラマ仕立てにして、メジャーな映画館での興行にこだわっているのもそのためでしょう。


by cinnamon-cardamon (2013-09-26 09:54) 

cinnamon-cardamon

ため息の午後さま、kurakichiさま

nice!をありがとうございました^_^
by cinnamon-cardamon (2013-09-26 09:55) 

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