マニアックな台北散歩 その5 艋舺! [お気楽台湾生活]
再び台北散歩、11月27日のおはなしです。
淡水を後にしてまたMRTに乗り、こんどは台北駅も通り過ぎて龍山寺で下車しました。
今日の後半は映画「モンガに散る」のロケ地めぐり~♪♪ (以前書いた記事はこちら)
一番東の出口から出て、まずは剥皮寮(バーピーリャウ)へ行きましょう。
「皮を剥ぐ」とはなんとも恐ろしげな名前ですが、皮といっても「木の皮」のこと。
西門駅から龍山寺駅にかけてのこのあたりを萬華地区というのですが、
そのすぐ西側には淡水河が流れていて
(淡水河というのは台北市の西側をずーっと流れて、淡水で海に注いでいる)
かつて淡水河最大の船着場があったそうです。
萬華のもともとの地名である「艋舺(モンガ)」とは「小船」を意味する言葉で
300年ほど前には、すでに先住民族が淡水河を小船で行き来していたようです。
清の時代(1910年代)には対岸の福州(中国福建省の省都)と交易があり、
台湾は福州から木材や紙などを輸入していました。
杉の丸太を船でここまで運び込み、「樹皮を剥いで加工した」ということで
剥皮寮はその加工場があった場所なんですね。
話が長くなりましたが、現在もその一部が保存されています。
剥皮寮には「モンガに散る」の撮影に使われたセットがいくつかあったのですが、
残念なことに今年の一月に取り壊されてしまって、
今残っているのは「ゲタ親分の家」だけです。
それでも、一歩中に入ると、懐かしい場面が次々とよみがえってきますよ。
衣装も飾ってありました。
和尚や蚊子(ウンズ)たちが着てた、チンピラ風デザインのアロハシャツ。 すごく大きい。
女優さんが着てたドレスは超スリムでした。
「ゲタ親分の家」を出てさらに歩いていくと、面白いものがいっぱい。
ギャラリーや劇場になっている建物もあります。
剥皮寮をあとにして、次に向かったのは 艋舺の隘門(あいもん)。
「隘」とは「せまい」という意味で、
消防車などの緊急車両の通行に支障をきたすから という理由で
すでに取り壊しが決まっていました。
どうかまだのこっていますように。お願い!
場所は龍山寺のすぐそば。
地図で見るとこのあたりのはずなんだけど… 道行く人にたずねても、知らないと言うばかり。
そしてようやく聞いた答えは 「現在没有了」
えー、もうなくなっちゃったの?
それでもその場所だけでも、と行ってみました。
わーん、やっぱりないです。
蚊子が勢いよく飛び降りた隘門は、すでに取り壊されていました。
がっくり。
和尚の家がある仏具屋街
こちらは青山宮
艋舺は仏具屋街、青草(薬草)通り、果物屋通り、電気屋街、厨房用品屋街と、
同じ種類のお店がかたまっている不思議な街です。
浅草、合羽橋を小さくしたような。
裏通りは夜はちょっとこわいところもありますが
またゆっくり尋ねてみたい場所です。
華西街夜市には「へびやさん」、「すっぽんやさん」もあって、写真撮ったらおこられちゃいました。
なんとなく、むかしの野毛の通りを思い出しました。
次につづく…
萬華 is a unique place, and I also took some photos!
by mort (2012-02-28 11:28)
Mr.mort
Thank you very much for your comment.
I am very glad♪
by cinnamon-cardamon (2012-02-28 21:32)