無為草堂(台中) [お気楽台湾生活]
まだまだ、まだまだレインボウじいちゃんのおうちにいたかったのですが
タクシーの運転手さんが道路の向こう側に立って
「おーい、まだかー」とでも言いたげな顔でしきりにこっちを見ているので
泣く泣く彩虹眷村を後にしました。
台中に来たからには茶藝館ははずせないでしょう。
彩虹眷村から近い無為草堂へ送ってもらいここで運転手さんとお別れ。
道路からも見える年季の入った古い建物。
入り口の門構えも建物も茅葺の木造建築です。
門をくぐるとすぐ左手には小川のせせらぎ。
中へ入って席へ案内してもらうと真ん中に錦鯉のいる池があり、
それを取り巻くように部屋が並んでいるスタイルは中華風で
台北の茶藝館 耕読園 を思い出します。
建物はかなり古くても清潔感があり、とても風情があります。
和風のお座敷と椅子席の部屋があり、
椅子席の方は池に向かってオープンで仕切りのない半個室です。
お茶とお茶請けをたのむと、しばらくしてお姉さんがやってきて
中国式の茶藝でお茶を入れてくれたのですが
待ちすぎて美味しいはずの岩茶が苦くなってしまいました。
茶壺(急須)にお湯を注いでから一分ぐらいが飲み頃なのに‥‥。
お茶と一緒に出てくる黒糖糕(黒砂糖入りのケーキ)はモチモチして美味しい。
真ん中奥のテンプラ(台湾風さつま揚げ)と
左の芋籤粿(肉まんの皮の部分が細切りの里芋になっているようなもの)は
お茶請けというより、ご飯のおかずにしたいくらいです。
お茶と建物の他にも見どころがあります。
台中らしい景色です。屋根にどどきそうなくらい大きなサトイモの葉。
年代物の鏡台
レジのそばではかわいい小物も売っています。
お茶だけのつもりが居心地がよすぎてお昼過ぎまでくつろいでしまったので
ご飯も食べて行きましょうということになり‥‥。
橙汁客家燻鴨套餐(客家風鴨の燻製オレンジ風味定食)
にゅうめんのようなものですがスープがとても凝っています。
お茶の入れ方が残念だったほかは、お茶請けもお料理も抜群に美味しかったです。
こってりしすぎず、日本人の口には良く合うと思います。
鯉の餌ももってきてくれます。
餌を撒くと、鯉たちが恐ろしいぐらいに一目散にやってきます。
鯉に餌をやりながら、美味しいものをいただいてのんびりと時間を過ごす。
なんと贅沢な!
週に二回、夜は池に張り出した東屋でお琴の演奏があるそうですよ。
台湾鉄道の台中駅からは車で10分ぐらい。
無為草堂
台中市公益路二段106號 04-2329-6707
営業時間 10:30-22:30 定休日 旧暦の大晦日
*おまけ
後でお店のリーフレットを読んだら、台湾初期の草堂風の建築と書いてあります。
「草堂」とは草葺の庵をさすようです。
また老子の精神 「無為」「若水」「希言」「不浄」をもとに
独特の空間を創り出しているようです。
「無為」とはなんでしょうか。気になったので調べてみると‥。
『老子』でいう「無為」とは、意図や意思、主観をすべて捨て去って、「道」(天地自然の働き)に身を任せて生きているありようを意味しているといえます。『老子』はこの「無為自然」を理想のあり方としました。
■『NHK 100分de名著』2013年8月号より
自然の法則にしたがって生きる→簡単そうで一番難しい(^_^;)
今日は。
雰囲気ありますね。トイレまで!
by 夏炉冬扇 (2014-03-31 17:01)
「無為草堂」。名前だけでもう惹かれてしまいますね。
台湾映画は、中国、香港映画とは全然違う情緒を感じさせて
いつかゆっくり行ってみたい場所です。
ぜひここにも行きたい!
by su-nya (2014-04-04 05:04)
夏炉冬扇さま
こんにちは。骨董品をインテリアにうまく取り入れていますね。
by cinnamon-cardamon (2014-04-04 11:10)
su-nyaさま
すきなくぴしっときめている というのとは全く逆で、こちらも構えることなく楽に過ごせるのが台湾のいいところです。
ぜひ訪れてみてください。
by cinnamon-cardamon (2014-04-04 11:13)