彩虹眷村(台中) [お気楽台湾生活]
『彩虹眷村』は今回の台湾行きでどうしても訪れたかった場所です。
台北からは台湾新幹線で一時間弱の台中駅で下車し、ここからタクシーで20分ぐらい。
車を降りて運転手さんが指差す方を見ると、虹色のパラダイスが!
「せまいからすぐ見れちゃうからここで待ってるよー」と運転手さんは言ってますが‥‥。
わー、ここだー。やっと来たよー。
たしかにせまいけど、塀も通路もお家も前の公園も
辺り一面びっしりとペンキで描かれたイラストで埋めつくされていますのよ。
あれもこれも、きれいでかわいくて面白くて、見たいところだらけです。
どこを撮っても絵葉書状態。半日いてもいいぐらい。
「ここにはおじいさんや隣の家の人も住んでいますから、
静かに写真を撮ったり見て回ったりしてください。
勝手にドアを開けて中を覗き込まないでください。
午後のお昼寝時間には入らないで。」
などと書いてあります。
実際に今も住んでいるので洗濯物が干してあったり、自転車が置いてあったり。
こんなカラフルなイラストの作者レインボウグランパ(虹爺さん)は
なんと御歳92歳だそうです。
当日もいらっしゃってお会いしましたが、とてもそのお年には見えません。
日本から来たというと、ニコニコと握手してくださり、
ツーショットの写真にもピースサインでおさまり、
終始もの静かで小さくてかわいらしいかたでした。
毎日ペンキでイラストを描くことで周りの人々に喜んでもらえ、
またそれがおじいさんのパワーの源になっているんですね。
お隣の教会にも可愛い天使や羊さんのイラストが。
塀の絵はおじいさんの作品かな。
実はこのあたりの家々は再開発のために取り壊されることになっていたのですが
そのころからおじいさんがコンクリート塀にイラストを描き始め
それが次第に評判となりネット上でも知られるようになりました。
そしてこの村を救ってと台中の市長さんの元へ大量のメールが。
そこで市長さんが自らこの村を訪問し
おじいさんの絵を見て再開発地域からはずすことに決めたそうです。
なんと粋なはからいでしょう。
*おまけ
第二次大戦後の中国では内戦がおこり、
蒋介石が率いる国民政府軍は家族や親族を引き連れて台湾へのがれてきました。
彼らは外省人と呼ばれ、日本が統治していた時代の建物を利用したり
急遽建てた集合住宅にまとまって住むようになり
台湾各地で独特の文化を持つ村を形成しました。
それが眷村です。
虹のおじいさんももとは中国の兵隊さんだったのですね。
「老兵」とは虹のおじいさんのことですね。
台北のオシャレ撮影スポット『四四南村』も眷村のなごりです。
以前書いた『四四南村』の記事はこちら。
2014-03-27 23:16
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コメント(2)
お早うございます。
なんともカラフルな壁
。子供と共生ですね。
by 夏炉冬扇 (2014-03-28 08:19)
夏炉冬扇さま
こんにちは。
こんな場所があったらだれでも楽しくなりますね。
by cinnamon-cardamon (2014-03-30 16:56)