ソウル その6 アンニョン [韓国へ]
初めての韓国旅行はギャラリーや美術館、博物館を主にめぐり、
留学生のHIROKOさんのサポートで(ありがとうございました!)
ソウルからかなり離れた場所にある国立現代美術館にも行ってきました。
ドラマや映画などから知る韓国は、
たいへん失礼ながらちょっと古臭いイメージがあったのですが
実際に見たソウルは全然違って
古いものを大事にしつつ、急速に進歩をとげ、
常に新しく生まれ変わっている街という印象。
すかーっとした青空に向かって高層ビルが立ち並び、明るく活気にあふれ、
(地下鉄に乗ると、私など床にめり込んでるんじゃないかと思うほど、
若いひとはみんな背が高いです。)
いつのまにか日本の先を走っていて、追いつくのはかなりたいへんそうだなー。
「勤勉で我慢強く礼儀正しい」というのが日本人の長所といわれますが、
「まじめでとても強い向上心」&「年長者に対する礼儀」が浸透してる韓国には、
到底かないそうにない…
日本の若者もがんばれよー と言いたくなっちゃいます。
再度B&B Morning Calmの話題で恐縮ですが。
圧倒され続けて終わった旅の中で一番印象に残ったのは
なんといってもゲストハウスのご夫妻の温かいおもてなしでした。
予約の時点からなんどもメールのやり取りがあり、丁寧に応対してくださっていたので、
実際にお会いしたときも初対面という気がしませんでした。
帰る日の朝は、門の外まで送ってくださり、
別れ際に奥様がぎゅーっとハグしてくださいました。
市の中心部からは離れているので、忙しい旅には不向きかもしれませんが、
そんなことを差し引いても有り余るプレゼントをいただいたような宿泊でした。
昨日また地震。
乗り物用のカード T-money 買っちゃったけど、また行けるのかな 韓国。
ソウル その5 B&B Morning Calmの朝ごはん♪ [韓国へ]
今日はまたまた寒さが戻り、めずらしく東京より気温が低いです。
ソウルはもっと寒いですよね。
一ヶ月前、はじめての韓国旅行はひたすら動き回り、
ぎゅーっと中身の詰まった旅になりましたが
そのため3日間とも「昼食抜きっ」ということに相成りました。
それでも元気でいられたのは、なんといっても
B&B Morning Calmの奥様チャン・ヨンヒさんが出してくださった、
とびきりおいしい 朝ごはん のおかげです。
見た目より薄味であっさりしているのに、力強く滋味にあふれ、
食べるとからだがあたたかくなり、優しい気持ちになり、
そして奥のほうにパワーが蓄えられる不思議なごはんでした。
一日目は韓国式の水餃子。
デザートはミニトマトと梨。冬でも梨があるんですね。
そして四種類の木の実をすりつぶしたものがはいっているクリーミーなお茶。
二日目(帰る日の朝です)は な、な、なーんと 参鶏湯! わーい!やったー
小ぶりだけど丸ごと一羽です。コラーゲン、コラーゲン♪
食べやすいように切ってくださいました。水キムチはさっぱりしていて美味。
デザートはりんごとお菓子、そして柚子のお茶
ふだんはそんなにたくさんお肉を食べない、というか食べなくても生きていける私ですが、
どれも残さず全部平らげてしまいました。
おもてなしのこころがこもった、このうえなくおいしい朝ごはんを ありがとうございました!
ソウル その4 ちいさな博物館とすいとん [韓国へ]
ソウルについた日の午後は、朝鮮時代の伝統的な家屋が並ぶ北村(プクチョン)を訪ねました。
北村には手仕事の工房や小さな博物館がたくさんあるんですよー。
もう、うれしくてうれしくて一日中歩き回りたいところですが…
ただでさえ寒いのに、
歩いているうちに雪が舞い始め、そのうちに牡丹雪がどんどん落ちてきて
手袋をはめてるのに指が痛いです。
嘉會博物館
他に誰もお客さんがいなくて、
声をかけたら、鍵を開けて中へ入れてくれました。
いれたてのお茶をごちそうになり、冷えた手も温まります。
民画とよばれる、朝鮮時代の後期に
貴族だけでなく庶民の家をも飾った素朴な屏風絵。
描いたのはたぶん有名な絵師ではなかったでしょう。
ユーモラスな動物や牡丹の花、文房具などが、
美しい色彩でのびのびと描かれています。
ほどよい下手さがたまりませんよー。
民画のほかに、護符のようなものも展示されていました。
博物館というにはかなりこじんまりとしたスペースで、建物自体も趣があって、
田舎の親戚の家に遊びに行ったような空間でした。
ここでのんびりしすぎて
閉館まであまり時間がなくなってしまい
ほかのいくつかの小さな博物館&工房は駆け足で回ることに。
どれも体験コーナーも併設されていて、時間があったら参加してみたかったです。
韓国 というと派手なピンクや鮮やかなブルーを思い浮かべていたのですが、
そうではないものもたくさんありました。
繊細な手仕事や、品のよい配色は、日本人の感覚にとても近いのではないでしょうか。
そうこうしているうちに、閉館時間が近づいて人気(ひとけ)がまばらになってきました。
さっきからおなかも鳴ってます。
そうだ すいとんだ。
ちょうど観光ガイドさんがいたので(北村はポイントごとにガイドさんが立ってるんですね)
運よく「三清洞のすいとん屋さん」への近道をおそわることができました。
ところどころ残った雪ががつるっつるに凍って急な坂道は命がけでしたが、
食べたい一心で、せまくて長い階段も降りて降りて降りて、
ようやく三清洞の大通りへ出ました。
こんなに寒いのに汗かいちゃった。
でもハングル読めないのでどのお店なのかさっぱりわからない。
よーしとあたりをつけてはいってみたら、
「すいとんですか」ときた。しかも日本語で。
15分以上待ってようやくきましたっ。
アサリのおだしがきいたスープのなかにコシのあるすいとん。ジャガイモもはいってます。
白菜キムチや青菜のキムチはセルフでお変わり自由。
熱々のすいとんをいただいてすっかり元気を取り戻しました。
韓国に来てはじめての食事はとびきりおいしかったです。
面白かったのはすぐ後ろのテーブルに座っていたひとたちが、
あきらかに日本人ではないのに、
ちょっとへんだけど流暢な日本語で会話していたことです。
いろいろな国から日本へ留学して知り合ったのかな。
嘉會博物館
ソウル特別市鐘路区嘉會洞11-103
℡82-2-741-0466
10:00~18:00 月曜休館
三清洞スジェビ
ソウル特別市鐘路区三清洞102
℡02-735-2965
12:00~21:00 年中無休
次につづく…
ソウル その3 A'REXそしてB&B Morning Calm♪ [韓国へ]
2月10日の早朝に家を出て、11時半にはもう仁川空港に到着。
ゆっくり映画を堪能する暇もないくらい。
韓国ってこんなに近かったんですね。
空港からはA’REXというソウルまでノンストップの電車に乗ってみました。
「日本語」のボタンがあるのでキップが買いやすいです。
全席指定。
車内はとてもきれいでゆったり。
漢江(ハンガン)! 凍ってますよ~。
ソウル駅からはタクシーで。山のほうへ向かって30分近く走り、
その日の午後、ようやくめざすB&B Morning Calmに着きました。
運転手さんは最後のところで迷って迷って、オーナーと電話でやりとりしながら
やっとのことでたどり着きました。あーよかった。
「アンニョンハセヨー」 「Nice to meet you!」
まあ、なんとすてきな笑顔!
物静かでお上品な奥様が出迎えてくださいました。お名前はチャン・ヨンヒさん。
たどたどしい英語で自己紹介も何とか済ませると
「お部屋は上よ。」
おうちの中いたるところにセンスのよい小物やアンティークなお道具類が飾られているので
きょろきょろウロウロと挙動不審になりながら後をついて階段を上ると、
こちらもまた雑誌に出てきそうな、雰囲気のあるインテリア!
でも、ドアがいっぱいあって、私は迷子になりそうだなー。
案内された部屋にはいると、
わっ いきなり 「象」です。壁いっぱいの大きな「象」の絵が!
「これは娘が描いたのよ」(娘さんはプロの画家です)
なんて素敵なお部屋。これからここでお世話になるんだ。うれしいな♪
今日は北村を回る予定なので、三時半にタクシーに来てもらうようお願いして
ちょっとひとやすみ。
窓は二重サッシ。床暖房(電気)が入っていて足元がとてもあたたかいです。
ベッドには電気毛布が敷いてあります。
このまま眠ってしまいそう。いかんいかん。
B&Bとは、Bed&Breakfast。
ヨーダさんのおすすめもあって、今回宿に選んだのは一宿一飯のゲストハウスです。
来るときに乗ったタクシーの運転手さんは、住所のメモを見て
このあたりはお金持ちが住んでるところだとしきりに言ってたな。
たしかに高台の高級住宅街にあるお屋敷です。
宿というよりは、ハイソなお宅にホームステイというかんじです。
しばらくするとご主人のハン・スンホさんが帰っていらっしゃって
タクシーが来たから支度しなさいと部屋まで呼びに来てくださいました。
行きたいところを答えると、ハンさんはドライバーさんに念入りに説明してくださいました。
なんとありがたいことでしょう。
こうしてソウルの一日目がスタートしました。
次へつづく…
おまけ
ほとんど予備知識もなく、韓国に来てみてはじめて仁川空港と金浦空港の位置関係がわかりました。
日本の成田と羽田みたいなものだったんですね。
ARE'Xには二種類あって、途中金浦空港にも停まる各駅停車の一般列車というのと
仁川国際空港からソウル駅までノンストップの直通列車があります。
一般と直通では、券売機や改札も違う場所にあって、向かって右が直通列車の改札です。
あとでわかったのですが、ソウル駅までの所要時間の差は10分ほどなのに値段は三倍以上です。
どうりで乗っている人が少ないはず。
でも、車内にはトランク置き場もあって、快適でした。
ソウル その2 so cool! [韓国へ]
景福宮の向かい側に建設中の建物はNational Art Museum。
工事中の塀から顔を出してるのはだーれだ?
空港で
明洞のスター・アヴェニュー
民族博物館で。木の板の凹凸がやわらかい光をつくっています。
次に続く…
明日から東京に移動します。
パソコンが見れませんので、ご連絡は直接携帯へお願いいたします。
週末は梅舎茶館でお待ちしておりまーす。
ソウル その1 移動梅舎茶館 [韓国へ]
ずいぶんご無沙汰してしまいました。
日曜日の深夜に無事韓国より戻りました。
はじめての韓国は、とにかくとにかく寒かったですが
寒さなんて吹っ飛んでしまうくらいの面白さでした。
ソウルの諸々は追々UPしていきますが
まずはヨーダさんの個展のレポートです!
場所は景福宮のすぐそば。
おしゃれな通りの路地裏の、とってもすてきなギャラリーです。
「お茶と手紙」というテーマどおり
まさに写真とお手紙で構成された写真展なのですが、
写真を見るだけに終わらない。
池袋の梅舎茶館同様に、
ギャラリーを訪れたひとはみな、作品のみならずヨーダさんのひとがらに魅了されてしまい
また訪れた人どうしの新たな出会いがあったり、
それぞれのひとの新たなスタートがあったり
まるで広場のような空間になっていました。
おちゃめなタイトル(韓ドラファンはニヤッとするかな)に隠されてはいますが
作品のひとつひとつにこめられたヨーダさんの思いと
ここに至るまでのたいへんな作業は想像を超えるものがあり、
もしたったひとりで見たなら、きっと涙があふれてしまったことでしょう。
一方で同じ時間を共有した写真はいろいろなことを思い出させてくれたり
反省させられたり…。
ヨーダさん 展覧会の成功おめでとうございます!
そしてまた、たくさんの感動をありがとうございました。
ほんとにお疲れ様でした。